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裁判官が日本を滅ぼす (新潮文庫)「目くそ鼻くそを笑う」的な独善的な本
 公判の進め方や判決の是非について論じたり批判したりするのは構わないと思うのですが、裁判官の人格を否定するのはどうなんだろうと思いました。いくらなんでも書きすぎなんじゃないかと・・。筆者の門田さんは、本書で取り上げた裁判官に対して面と向かって話をしたことがあるのでしょうか? インターホンで話をしたようなことは書いてありますが、たったこれだけの"接触"と裁判の記録、関係者の証言だけで人間性を測ることができるものなのでしょうか? 他人事ながら、名誉毀損で訴えられるのではと心配になります。

 本書の中で、筆者は、裁判官を手厳しく批判しています。たとえば、

  ・エリート意識が強い。

  ・世間を知らない。浮世離れしている。

  ・人の心がわからない。

  ・事実認定するだけの能力がない。

  ・出世主義。

という具合に。

 しかし、これらの罵詈雑言は、マスコミ・ジャーナリストの皆さんご自身にそのまま当てはまりそうなことを、筆者の門田さんは気づいているのでしょうか。失礼ながら「目くそ鼻くそを笑う」ということわざが脳裏に浮かんできました。

 門田さんは、ジャーナリストのことを、巨悪と戦うヒーロー(正義の味方)であるかのように書いていますが、そのように思っている日本人がどれほどいるか考えたことがあるのでしょうか。また、裁判官がジャーナリストの「表現の自由」を奪っていると強い調子で書かれていますが、マスコミの無責任な"表現の自由"によって、どれだけ多くの人が迷惑を被り、傷...


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